【カップ麺】三宝堂『高菜博多ラーメン』外さない九州の味!【サンポー】

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カップ麺売り場で、このパッケージを見かけると、なぜだか安心する。
派手すぎない。奇をてらっていない。
そこにあるのは「博多」「高菜」「豚骨」という、もう答え合わせが済んでいるような言葉たちだ。

三宝堂(サンポー)高菜博多ラーメンは、まさにそんな一杯である。
新しさで驚かせるというより、「ああ、これこれ」と頷かせてくるラーメンだ。
内袋は3つ。

いつものサンポーの焼豚ラーメンに、高菜のトッピングが添えられている感じだ。

お湯を注いで、待ち時間はたったの2分。
この“2分”という短さも、地味にうれしい。
お腹が空いたとき、疲れているとき、考える余裕がないとき。
早く食べたい、という気持ちにきちんと応えてくれる。

フタを開けると、まず立ち上がるのは豚骨の香り。
重すぎない、けれど確かに豚骨。
鼻をくすぐるその匂いだけで、「今日はこれで正解だった」と思わせてくる。

スープをひと口すすると、そこにあるのはあっさりとした豚骨だ。
こってりでもなく、尖ってもいない。
脂の主張が強すぎず、それでいて物足りなくもない、ちょうどいいバランス。
豚骨ラーメンというと、どうしても「濃厚」「こってり」「重たい」というイメージが先に来るけれど、この一杯は違う。
日常の中で食べられる豚骨。
体にすっと入ってきて、胃に優しく収まる豚骨だ。
そして、そのスープに合わせられているのが細麺
博多ラーメンらしい、あの細さ。
箸で持ち上げると、頼りなさすら感じるくらいだが、口に入れると印象が変わる。
ちゅるり、と滑る。
喉を通る感触が軽やかで、スープをまといながら一気に消えていく。
この「ちゅるり感」が心地いい。
噛みごたえを楽しむというより、流れを楽しむ麺。
だからこそ、スープとの一体感が強い。
麺が主張しすぎず、常に豚骨の味を引き立てる存在に徹している。
そこに加わるのが、高菜。
博多ラーメンにおいて、高菜は名脇役だが、この一杯でもその立ち位置は見事だ。
ピリ辛すぎない。
辛さで押してこない。
あくまで風味とアクセントとして存在している。
高菜の持つ独特の香ばしさと、ほんのりした辛味が、あっさり豚骨の輪郭をくっきりさせてくれる。
スープを飲み進めるほどに、「あ、高菜が効いてるな」と気づかされる感じがちょうどいい。
辛いものが苦手な人でも、おそらく問題なく食べられるだろう。
むしろ、この控えめさが、このラーメンの懐の深さだと思う。

さらに、意外といい仕事をしているのがコーンだ。
豚骨ラーメンにコーン?と思う人もいるかもしれないが、この一杯ではしっかり意味がある。
コーンの甘さが、スープの中でふっと顔を出す。
その一瞬の甘みが、豚骨のコクを丸くしてくれる。
高菜の塩気や香りとぶつかることなく、むしろ全体をなだめるような役割を果たしている。
そして忘れてはいけないのが、仕上げの調味油
これを入れることで、一気に「豚骨を食べている」という実感が増す。
油のコクがスープに厚みを与え、味に奥行きが生まれる。
あっさりしているのに、満足感がある。
軽いのに、ちゃんとラーメンを食べた気持ちになる。
この油感があるからこそ、最後までスープを飲みたくなる。
「あっさり豚骨」で終わらせない、もう一段階深いところへ連れていってくれる存在だ。

全体を通して感じるのは、とてもバランスのいい一杯だということ。
どこかが突出しているわけではない。
でも、どこにも無理がない。

派手さはないが、日常に寄り添う力がある。
疲れている日にも、何も考えずに手に取れる。
そして食べ終わったあと、「ちょうどよかったな」と思える。

サンポーの高菜博多ラーメンは、「いつもの豚骨」であり、「安心できる豚骨」であり、「また食べたくなる豚骨」だ。
特別な一杯ではないかもしれない。
でも、冷蔵庫や棚に常備しておきたくなる、そんなラーメンである。
今日も、ちゅるりと。
変わらない味に、ほっとしながら。

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