手紙
2001年から2002まで新聞に掲載されていたこの作品。
中古本でしたが、心惹かれるものがあって購入しました。
東野圭吾 「手紙」
読み進めていて、一度読んだことがあることにあとから気づきました。
一度読んだことがあったにも関わらず、再度最後まで味わいながら読める一冊でした。
この本はの主人公は、刑務所に入ってしまった兄を持つ弟が主人公の人間ドラマです。
決してきれいごとではない世界が、主人公の苦悩がありありと描かれています。
この本は2002年のものですが、この世界からいまだ世間の刑務所に対するイメージは変わっていないと思います。
いや、むしろSNSが発達して、よりひどくなっているのかもしれません。
ベアたんには刑務所に入っている友達はいませんが、少し前まで刑務所で働いている飲み友達がいました。(今は退職されています)
友達は決して刑務所の中の話をしませんでしたが、一言、
「悲しいな、と思う瞬間はたくさんある」
と漏らしていました。
罪を犯した人間が本当に償うべきものはなんだろう。
ベアたんも過去に色々やってきましたので、償うこと、ということは考えることがよくあります。
罪を犯した人間が、償いを行っている、と自分で思っていても、それはもしかしたら自己満足の世界なのかもしれません。
では遺族の思う通りにするのが償いなのか?
それもまた、違うと思います。
罪を償うこと―
この本はそのことを問いかけているようにも感じました。
いい本です。
読んだことがない方は、ぜひ。
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