【映画】観了!映画『天空の蜂』【東野圭吾原作】
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原作を読んでからの映画だった。
原作とは味付けがだいぶ異なることに序盤で気づいた。
テーマは一緒だったかもしれない。
映画はレンタルして見ました。どうしても見たかったので。
途中までは展開が早すぎて、少し自分の気持の盛り上がりに欠けるかなと思って見ていたのだが、中盤から目が離せなくなった。
江口洋介さんの真剣な演技も良かったけれど、終始通して印象的だったのは本木雅弘さんの瞳。
力強くも悲しい瞳の奥に何が隠されているのか。
一貫している目がよかった。
目で演技するとはこういうことかと、ただただ感心させられた。
とにかく最後まで『映画を見ている』という感触が強い映画だった。
これは映画館で見てもかなりの迫力を感じただろう。
マシンやアクションの派手さではなく、『人間』という迫力だ。
小説は読んだ直後だったが、映画は最後まで展開が読めずかなりドキドキさせられた。
小説から読んだひとからすると、原作とは少し核になる部分が異なると感じる部分はあったかもしれない。
クライマックスの持っていき方も小説と映画では異なる。
心理的描写も少し異なったかもしれない。
映画ならではだと思う。
小説がかなりの長編大作なので、映画を薄っぺらいと感じる人はいただろう(映画を見た後に他の方のレビューを少し見た)。
だが、映画でここまで表現できるなら私はとりあえず満足だ。
値段を出した分の価値はあったと思う。
映画館で見ればよかったなと感じた。
大作すぎて2時間でまとめきれない部分はあったかもしれないが、その分視覚的な効果は非常に強かった。
本作は『生きるとは』『原発とは』『沈黙の群衆とは』と、人々の内面や生活を再考させられる映画でもあったと思う。
『沈黙の群衆』については私も少し覚えがある。
何かが起こる時、そこには沈黙の群衆は存在する。
いじめを見て見ぬふりをする人、問題を他人事のように見る人。
人々は沈黙し、手を差し伸べない。
それは加害をしていることと一緒でもあるのにだ。
誰も関わりたがらない。
それが群衆の怖さだ。
この映画にはその描写もよくされていたように思う。
小説と合わせて、一度観て欲しい映画だと思う。
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