【福島グルメ】夏のごちそう、福島の「あかつき」──ひとくちの幸せに包まれて
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今年もまた、福島の友人が送ってくれた。
『あかつき』だ。
「あかつき」とは?
福島の夏を代表する果物といえば、やっぱり桃。
中でも「あかつき」は、福島県が誇る最高峰の品種だ。
肉質がしっかりとしていて、甘みと酸味のバランスが絶妙。
果汁もたっぷりで、食べごたえがある。
福島では「あかつき」の収穫期に入ると、桃の直売所や道の駅がにぎわい始める。
農家の方々が朝早くから丁寧に収穫し、その日のうちに出荷される桃は、まさに“旬のごちそう”。
いざ、ひとくち──
桃を手に取ると、ずっしりと重みがある。
表面は産毛でふんわりと覆われ、なんとも柔らかな手触り。
少し冷やしてから、ナイフを入れる。
すっと刃が通り、真ん中の種を避けてくし形に切る。
断面から、透明感のある果汁がにじみ出す。その一片を口に運んだ瞬間──
「……甘い。」
ただ甘い、というだけではない。
深みのある上品な甘み。
そして、その奥にあるほのかな酸味。
ジューシーなのに水っぽくない、しっかりとした果肉。口の中でとろけていくようなやわらかさに、思わず目を閉じた。
「あかつき」という名前には、まさに夜明けのような爽やかさと、清らかな始まりの気配がある。名前と味がこんなに一致する果物があるだろうか。
あかつきに詰まった「福島の夏」
福島は、東北の中でも果物栽培が盛んな地域だ。
とくに桃の産地として名高く、盆地特有の気候が甘い果実を育てる。
昼夜の寒暖差、豊かな土壌、清らかな水。
そのすべてが、あかつきの味を作っている。
震災以降、福島の農業には多くの困難があった。
それでも、農家さんたちは手を止めなかった。
一つひとつの桃を大切に育て、安全に、美味しく届けるための努力を惜しまなかった。
そんな背景を知ってからいただく桃は、ただ「美味しい」だけでは終わらない。
あたたかさ、誠実さ、そして“続けること”の尊さが、ひとくちに込められている気がしてくる。
桃の時間は、心をほどく時間
我が家では、あかつきを食べる日はちょっとしたイベントになる。
家族で桃を囲みながら、ひとつずつ味わう。
種の周りを最後に食べる人、皮ごと食べたいという人──
ちょっとした違いにも笑い合える。
ふだん忙しくすれ違う時間のなかで、桃が会話のきっかけになる。
そんな日常の“ゆるみ”をくれるのも、あかつきの魅力かもしれない。
冷たいものばかり欲しくなるこの時期。
けれど、甘くみずみずしい桃は、体を内側から潤してくれる。
口に入れたとき、ちょっとだけ夏の疲れがすっと引いていく気がする。
そしてまた、来年へ
あかつきの旬は短い。
お盆をすぎれば、次第にスーパーの棚からも姿を消していく。
それだけに、ひと夏の味として心に残る。
今年も美味しかった。
また来年も食べられますように。
そんな祈りに似た気持ちを込めながら、最後の一切れをゆっくりと味わった。
もし、まだ福島のあかつきを食べたことがない方がいたら、ぜひ一度試してみてほしい。
見た目の可愛らしさに惹かれ、香りにときめき、味わいに感動するはず。
そこには、桃という果物の本当の豊かさが詰まっている。
そして、あかつきを通じて福島という土地を知ることも、きっとあなたの夏の記憶を少しだけあたたかくしてくれるに違いない。
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