【映画】観了。映画『ある男』(微ネタバレなし)【映画感想文】
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いい映画を見た。
手応えがしっかりとこの手に、最後まで残る映画だった。
⏩️映画『ある男』
ストーリーの大まかな展開は最初である程度思いついた。
しかし、それを遥かに上回って引き込まれる映画だった。
名前や過去、肩書を捨て去った時、人はどうして『実在した証』を残せるのだろうか。
この映画は『ある男の身元調査をする』というストーリーで展開されていく。
確かに一緒に生きた、その男が、実は別人だとしたら・・・?
あなたはそのときどうするだろうか。
本人が本人であるという証明はとても難しい。
名前や過去、そうしたもので人は判別していくのだろう。
しかし、その名前が偽りだったら?
もはやその人を証明するものは何もなくなってしまうのかもしれない。
人とは、そんな危うい1本の線の上でバランスを取って立っているだけなのかもしれない。
この映画へは、窪田正孝さんを検索していてたどり着いた。
窪田正孝さんは、ガチバンでどこか影のある青年を演じていたことで知ったのだが、その不思議な透明感すら感じる存在はどこか危うげで、まさにこの映画のキャストにふさわしかったのだと思う。
見事であった。
対する主演の妻夫木聡さんは、今回も真面目な青年役であったが、奥に秘めたる怒りのような、そのような演技には目を見張るものがあった。
まるで小説のページを1ページずつ丁寧にめくっていくように展開される本映画。
1ページめくるごとにある男の真相に近づいていくわけだが、その緊張感も心地よかった。
人が1人、名前も何もかもなくしたとき、そこに『その人が生きたという証』はどう残るのか。
『生きる』とは何なのか。
深く考える映画でもあった。
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