【イベント・展示会】『和食 特別展』いつものご飯に隠れた“自然の声”を聴いた【熊本市現代美術館】
もう期間終了間際なのですが、熊本市立現代美術館へ、『和食 特別展』を見に行ってきました。
会場に足を踏み入れる前に、まず出迎えてくれたのは熊本ならではの食文化を象徴するモニュメントたち。
熊本ラーメンや、大文字のお好み焼きなど、地元で親しまれてきた味が立体作品になっていて、入口から思わず笑顔になりました。
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展示室に入ると、和食の成り立ちや歴史を紹介するコーナーが広がります。
最初に目を引いたのは、和食に欠かせないキノコたち。
椎茸、舞茸、しめじ……日本の食卓ではおなじみの食材ですが、世界では意外と食べられていないものも多いそうで、あらためて日本の食文化のユニークさに驚かされます。
さらに奥へ進むと、山菜の展示。
同じ植物でも地域によって呼び名が違うことや、採れる季節・食べ方の違いなど、日本各地の暮らしが見えてくる展示でした。
水の展示もありました。
日本は割と軟水が多いのですが、熊本はその中でも硬水に入ります。
それはどうしてなのか、という部分にも触れてあって、とても興味深かったです。
そして「和食といえばこれ!」というコーナーへ。
酒、醤油、味噌など、日本の発酵文化を紹介する展示は圧巻。
発酵の仕組みや道具の展示を眺めながら、あらためて日常の食卓がこうした知恵と技術に支えられていることを実感しました。
江戸時代の屋台を再現したコーナーも印象的。
江戸の町に並んでいた屋台を見ていると、当時の人々がどんな気持ちで立ち寄ったのか、想像するのも楽しくなります。
屋台文化は今も現代の「食べ歩き」に続いていると思うと、歴史の連続性を感じますね。
世界遺産に認定されている食文化や地域の紹介もあり、知っている土地が紹介されているとちょっと誇らしい気分に。
展示は野菜や魚、調理法など多岐にわたり、調理師の勉強をしていた頃に学んだ知識を思い出しながら、懐かしさと新しい発見を同時に楽しめました。
最後の展示は、未来の回転寿司をイメージしたコーナー。
近未来的な仕組みやテクノロジーを使っていて、思わず「こういう寿司屋が本当にできるかも」とワクワクしました。
特別展「和食」は、ただ食文化を紹介するだけでなく、歴史・科学・地域性・未来の展望までを一度に体感できる贅沢な展示でした。
会場を出るころには「今日の夕飯は何を食べようかな」と、自然と和食が食べたくなってしまうほど。
熊本会場は9月23日までですが、その後も全国を巡回予定なので、機会があればぜひ足を運んでみてください。
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