【ドラマ】人々は何故藤原竜也に叫ばせようとするのか ドラマ『新しい王様』レビュー

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藤原竜也氏が好きだ。

何故、いつ好きになったかはわからない。

ただ覚えているのは最初に見た藤原竜也氏の映画でも、彼は叫んでいたということだけだ。

 

ドラマ『新しい王様』はとても好きな題材のドラマだった。

ドラマ『新しい王様』season1

ドラマ『新しい王様』season2

金とは。モノの価値とは。

このテーマを、あのカイジのゴールデンコンビ、藤原竜也氏と香川照之氏が送るのである。

何も起こらないわけがなかろう。

本作でも、やはり藤原竜也氏は叫び、群衆を、そして画面の向こうの私を煽る。

藤原竜也氏が叫ぶとき、そこには興奮が表現される。

そこには彼の演技力や表現力に対する、一種の期待が込められる。

俳優が叫ぶ演技をするとき、そこには特定の感情や状況が込められることが多い。

藤原竜也氏に求められるもの。

それは感情の爆発である。

 

彼は舞台でも演じているだけあって、感情を明確にする演技がとても上手いと感じる。

感情を演じる演技の幅が大きいのだ。

感情を演じる中でも「叫ぶ」というシーンは感情を爆発させたり、クライマックスを抽象的に表現する手段として効果的であるため、彼は叫ばされるのだろう。

 

早口でまくし立てられ、叫ばれ、人は彼に興奮させられる。

そう、まるで別の世界に行ったかのような錯覚に陥るのだ。

彼の、術中にハマるのだ。

彼が早口でまくしたてる間、人々は彼のセリフの一言をも聞き逃すまいと熱中する。

そう、皆、感情の爆発を見たいのだ。

詰め込まれ、詰め込まれた先の感情の爆発を見たいのだ。

 

藤原竜也氏は感情を大きく表現することに長けている。

その大きなジェスチャー、表情、張り上げる声、全てに感情が乗る。

 

日常において、人々は感情を爆発させて叫ぶことは少ないだろう。

 

藤原竜也氏はそんな彼らの思いを、強く、強く、叫ぶ。

時に大きく、時に小気味よく。

 

今回のドラマも堪能させていただきました。

ありがとうございます!

 

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Posted by bear-tan